メリットを最優先した国交
“超建国ストラテジックファンタジー”『クリスタル オブ リユニオン』の魅力を分かりやすく噛み砕いてお届けする『マフィア梶田の“クリユニ”建国虎の巻』。今回は、外交の要となる「同盟」について解説していこう。
雨後の筍、あるいは風呂場の黴が如く“王”が日々増殖していく『クリユニ』ワールド。そんな群雄割拠の時代で一匹狼を気取り、他国と協力関係を築かずに栄えていくというのは非常に難しいことだ。漫画における泣き虫ブサメンとクソ女の関係性からは想像つかないかもしれないが、本作における同盟の重要性はとてつもなく大きい。
▲拠点レベルが3になれば、自分で同盟を作ることも可能。マフィア梶田が立ち上げた同盟『NIJIGEN』はワールド3にて活動中。まだ若干の空きがあるので、本連載の読者からの申請は大歓迎だ
そのメリットとして、もっとも分かりやすいのは前回も話題に出た「建設と研究」の時間を短縮できる「支援」だろう。ノーリスク・ワンタッチで行えるという気安さに対し、得られる恩恵が大きいのが嬉しい。それに加えて、魔獣討伐の際には「応援要請」をすることで「手伝って欲しい」という意思表示をこれまたワンタッチで行えるし、戦時下では「援軍」のやり取りをすることでレベルの高い強国を相手に互角以上の戦いをすることも不可能ではない。
▲「全員支援」をポチっとするだけ。資材などを消費することも無い
▲魔獣討伐の応援や援軍は、自国の拠点から距離が「200」以上離れていると送ることができない。恩恵を最大限得るために、なるべく同盟国同士で固まりたいところだが……
また、財政面でも大きな助けがある。なんと、魔獣討伐や課金アイテムを購入した際に得られる「贈り物」は同盟国の全員が獲得できるのだ。同盟の規模にもよるが、我が国では多い時で80〜100の贈り物を得られることもあり、これが上位の同盟になると1日に500個以上という、にわかには信じられないような数字になってくる。これだけのボーナスが、「同盟に加入している」だけで得られるのだ。利用せにゃ損というものだろう。
▲贈り物の受け取り期限には要注意。過ぎてしまうと、宝箱を開いてもアイテムを得られなくなってしまう
そして、ここからは同盟の盟主・幹部向けの情報になるが、盟主は同盟員の働きや実力に応じてそれぞれにR1~R4までの「ランク」を設定することができる。R4の同盟員には盟主に準ずるレベルの権限が与えられ、本格的に運営へと関わっていけるようになるのだ。
その具体例として、R4からは同盟員の最終ログイン日時を確認できるようになる。長期間にわたってゲームにログインしていない幽霊同盟員を除名することで、人員整理を行うなどできるようになるわけだ。同盟に加入できる人数には限界があるので、その辺のマネジメントも大切な仕事と言えるだろう。
もうひとつ、同盟画面の右上からアクセスできる「同盟掲示板」についても、R4以上のメンバーのみが編集を行える機能だ。ここには同盟におけるルールを記したり、ゲームの攻略知識をまとめておくことができる。盟主や幹部には自由な思考で、有効な利用方法を模索してほしい。
▲ランク毎の権限はこのとおり。R1~R3までは、現状ほぼ名誉職と言える
▲チャットでのやりとりはすぐに流れてしまうが、掲示板であればログを残しておくことができる
以上がゲームのシステムとして明確になっている部分だが、ここで同盟の“抑止力”としての側面についても特筆しておきたい。現実よりも国家間の関係がシンプルな『クリユニ』においては、損得を抜きにして「同盟国が攻撃を受けたら、同盟全体で報復行動に出る」ということが多々あり、積極的に活動している同盟ほどその傾向が強い。もちろん、そうではない同盟も多く存在するのだが、これは一種の不文律となっている。戦争を仕掛ける側は常に「報復を受けるかも」という恐れを抱くことになるため、同盟に加入することが戦争に対する抑止力となることは間違いない。
一方で、何事も「同盟全体の責任」と見られる面があり、例えば同盟国がまったく知らないところで他同盟に戦争を仕掛けた結果、なぜか自分が報復攻撃の標的となるということも多々ある。特に、同盟国同士で特定のエリアにガッツリ固まっている場合などは否が応でも目立ってしまうため、その中でもレベルの低い国が報復攻撃の標的になりやすく、報復の応酬で戦いが泥沼化するというパターンも少なくはない。かといって各々孤立していては応援要請や援軍の恩恵を得ることができなくなるし、悩ましいところだ。
▲我が同盟もかつては1箇所に固まっていたが、メンバーのひとりが攻撃を仕掛けたことを発端に近隣同盟との戦争が激化。さらには全体的にレベルが低いことから上位同盟による略奪を定期的に受けるハメになり、やむを得ずテレポートで各地にバラけることになった
このように単純なゲームシステムから逸脱した“人間心理”が影響する同盟は、本作においても特に奥深い要素となっている。……とまぁ、そう言いつつも、あくまで同盟はユーザー間で楽しく遊ぶために存在するシステムであり、同盟ごとにポリシーはまちまちだ。戦争志向、魔獣狩り、自由奔放等々、あまり難しく考えず、とりあえず自分のプレイスタイルに合いそうな同盟に入るのが本作を楽しむコツだろう。なかなか見つからない? ならば自分で作ればよろしい!
次回、第5話『ジャンヌダルクは王様が大好き』では、「魔獣討伐」から得られる恩恵について詳しく解説していこう。